こんにちは!はれこです。
集客は何を目玉にする?
今日のテーマは舞台の集客について。
最近は舞台立つ側ではなく観る側になっている私。
今後ご縁がなければ多分出ないと思うので、舞台からはまた少しずつ離れていくと思います。
そんなわけで、客観的に見ていて気付けたこともあるのでちょっと書き綴ってみます。
心当たりある方も多いと思いますが、演劇やライブなど、生の舞台は集客が難しい。
やはり難しい理由としては「その金額を払う価値を見いだしにくいから」なのでしょう。
その金額を払う価値、観に行きたいと思わせるのはどんな要因があるのか。
簡単に言えば、「人」「団体」「内容」の3要素です。
「内容」は脚本の中身もありますが、舞台で何をやるかということですね。
アフタートークなど企画をする手法もあるでしょう。
ただ、内容を売りにする場合は宣伝がものすごく難しい。
何も知らない団体の舞台に「内容」だけで観に行くのは相当ハードルが高いことです。
一番効率が良いのは「団体」での集客。
「この団体なら間違いない」と思わせる実績が必要ですよね。
劇団四季は分かりやすい。
その舞台に出演してる人を知らなくても、「劇団四季なら」間違いがない。
むしろ、劇団四季は一生に一度は見ておいた方が良いと言われるくらいです。
長年の実績がそう思わせているのでしょうね。
そして、一番多い「人」の集客。
一番多いし分かりやすいけど諸刃の剣です。
一番集客できる人が出てなければ、お客さんは入らないということですから。
でも、その「一番集客できる人」を選ぶ時点で集客は決まります。
ポイントは目玉になる役者
この前、2.5次元の俳優さんが主役で出ている舞台を観に行きました。
正直、ここ数年観た舞台で一番面白かった。
毎日通いましたが、一度も飽きる気配がありませんでした。
主役の俳優さんもとてもステキでしたし、全体的にすごく面白い役者さんが多かった。
すごくまとまってて、アドリブもかなり挟まってましたが舞台を崩すようなアドリブじゃなかった。
ストーリーもすごく面白かった。
そんな楽しい舞台にお目にかかれたわけですが、おそらく、主役の俳優さんでほとんど席が埋まっていたと思います。
リピーターも多いかもしれませんが、「この役者を観に行きたいから」という理由で集まった人が約200人×公演分…半端ない。
一人でそれだけ集客できれば、他の役者さんは気に入った人を選びやすいから、舞台の完成度を追求できますよね。
そして、グッズも毎回ものすごい並んでました。
…でも、確かに記念にブロマイド欲しいって思っちゃうんだよねぇ。
グッズが売れれば+αの収益も得やすくなる。
では、なぜ主役の彼はそこまで集客できるのか。
答えは簡単です。
その舞台以外の活動で爆発的にファンを増やしていたからでしょう。
彼の場合は2.5次元の舞台で実績をあげていること。
もちろん、2.5次元に出演するだけで集客できるものでもありません。
2.5次元の活動によって、彼の魅力が多くの方に伝わったのだと思います。
この例は集客の責任がかなり一部に偏っている例ですが、利にかなったやり方ではないでしょうか。
なので、団体を作りたての頃は役者の集客に頼り、その間に団体自体のファンを増やせないと将来的に長くは続かないでしょうね。
逆に目玉になる役者がおらず、出演者一人一人にノルマを課す例は危ない。
「○○が出てるから行こう」という原動力もなくなるし、役者も舞台に集中できなくなる。
すごく多いですけどね、ノルマがえげつない舞台。
でもそういうやり方で劇場を大きくしていくのはすごく危ないと思います。
舞台に立つ側がパフォーマンスに集中できるよう舞台運営の在り方を見直したいですね。